オオサンショウウオについて

 

★人とのかかわり(共存・保全について)

 

1 オオサンショウウオの利用

 かつてオオサンショウウオは山間部にすむ人々の重要なタンパク源として食用にされました。また、卵は結核に効用があるとされ、とられた時期もあります。また、マニアによりペットとして飼育されたりしながら、人間によって色々な場所へ移動されました。
 世界最大の両生類で、3000万年も前から大きくそのスタイルを変化させること無く生き延びた貴重なオオサンショウウオはいまや、住むべき場所も個体数も大きく減少の一途をたどっています。
 チュウゴクオオサンショウウオも、アメリカオオサンショウウオも日本のものと同じように、人間による心無い扱いや、生息環境の破壊により大きなダメージを受けています。

 

 

2 法的保護

オオサンショウウオを保護する目的でいくつかの法律や条約があります。

 

① 文化財保護法  1952年にオオサンショウウオは特別天然記念物に種として指定されました。これにより、何人も許可無く、現状を変更(勝手に移動させたり、捕獲したり)できません。違反すると罰則もあります。

 

② ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)  文字通り、国際取引に関する条約で、オオサンショウウオ(3種とも)は許可無く輸出入できません。

③ 種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)  国内外の絶滅のおそれのある野生生物を保護するために、1993年に施行されました。これにより、生きたオオサンショウウオの捕獲はもとより、移動させたり、死体やその一部の譲り渡しなども禁止され、違反すると罰則もあります。 

 

 これらの法で手厚く保護されていますが、全ての生態が明らかではない上、現在の生息数も把握できていないのが現状です。その一方で河川工事は待ったなしで実施されているのです。

 

 

3 保護への取り組み

 法的に手厚い保護を受けいるため、現状変更許可手続きが煩雑になり、

調査も十分行なわれないなど弊害もありますが、近年は各地で、

オオサンショウウオの保護活動や調査、研究が行なわれるようになりました。
 動物園や水族館での飼育・繁殖技術の向上、野生の生態解明のための調査、

河川工事の際の一時保護や、人工巣穴の設置、地元の有志による保護活動などなど

・・・ここ10年でも大きくオオサンショウウオをとりまく状況は変化しつつあります。
 まだまだ保護は十分とは言えませんが、これらの情報を集約し、

有効に役立てる機会となる「オオサンショウウオの会」の設立は大きな前進と思われます。